世界農業遺産 能登の里山里海

日置地区(石川県珠洲市)

景観

ときに荒々しく、ときに穏やかに。表情豊かな能登の自然と人々の知恵が年月を重ねて、唯一無二の景観を作り出します。

里山里海の代名詞白米千枚田

日本海に面した急斜面に1,004枚の棚田が作られ、四季折々の風景が訪れた人を魅了します。この一帯は地盤が弱く、水田にすることで地すべり災害を防ぐ役割もあります。機械が入れられないため、稲作はほぼ手作業。オーナー制度やボランティアなど多くの人々の支援を受けながら景観保全に取り組んでいます。

吹き荒ぶ強風に耐えて間垣

海岸に面した道沿い、背の高い竹垣「間垣」が延々と続く輪島市の西保(にしぼ)地区、皆月(みなづき)地区ならではの光景。冬は日本海から吹き荒ぶ強風を防ぎ、夏は強い西日をさえぎる役目があり、厳しい自然とそこに生きる人々の知恵が垣間見られます。周辺で採ってきたニガタケで、毎年冬が来る前に補修され、長い年月にわたり暮らしを守り続けています。

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